書籍 剛柔の息吹
剛柔流空手「拳聖」山口剛玄一代記
■体裁/四六上製・391頁
剛柔流空手「拳聖」山口剛玄の『空手道の真髄剛柔の息吹』が、新たに増補改訂版として復活!剛柔流開祖・宮城長順師に師事、石原莞爾師の説得を承け謀殺・暗殺が渦巻く満州へ。謎の中国拳法“竜雲流"の達人との試合や、匪賊の大襲撃を経て迎えた敗戦。KGBの取り調べ、過酷な収容所生活を乗り越え帰国する。変わり果てた母国の姿に絶望するも、神秘体験を経て新しい日本を創る若者の育成を志し剛柔流を復活させその普及に力を注ぐ。さらに本書では、著者の三男であり現全日本空手道剛柔会、国際空手道剛柔会宗家である山口剛史氏筆による「父・山口剛玄と剛柔会の歩み」を加え、新たに“山口剛玄一代記"として登場です
●目次
まえがき
第一章 幼少期・学生時代 生い立ち 昭和新撰組 鞍馬山の荒行
第二章 満蒙時代 壮途 北満・黒竜江省に赴任 本渓湖で労務者対策 不穏な空気漂う間島省へ 共産匪の跳梁する熱河省
第三章 終戦・捕虜生活 ゲ・ぺ・ウの取調べ 捕虜収容所 帰国
第四章 戦後・再建の道 復活した剛柔流の歩み 神への奉仕 剛柔会と空手界の未来図
第五章 むすび(神道、武道、ヨガの三位一体)
山口剛玄師が語る三戦
全日本空手道剛柔会30年を顧りみて
道心
【父・山口剛玄と剛柔会の歩み 山口剛史】
母子 満州より引き揚げ 引き揚げから父との再会 内弟子と浅草道場 大山倍達先生の想い出 息吹の使い方 満州での虎との遭遇 「死ぬときは死ね」の話 山口剛玄の組手 上野・墨田・湯島・日暮里・杉並時代 「日本空手道専門学校」と「剛柔神教」 父の教えと修業について 木曽御岳修業 山口剛玄との外出・外遊 全日本空手道剛柔会の再生 剛玄の臨終
増補版 全日本空手道剛柔会組織表
全日本空手道剛柔会 師範一覧
全日本空手道剛柔会 登録道場一覧
写真で見る山口剛玄の歩み
全日本空手道剛柔会のあゆみ(年表)など。
●著者について
明治42年1月21日鹿児島県に誕生。幼少より武道を好み、剣道、柔術、唐手術を修行。学生時代は応援団、相撲部に入籍、空手道部を設立。剛柔流空手道開祖・宮城長順先生に師事するとともに、立命館大学空手道部ほか、京都市内に道場を設立し指導にあたる。戦時中は満州に渡り、シベリア抑留を経て帰国すると、再び国内外の空手道普及、発展に専念し、空手界の統合に協力、貢献する。空手道最高師範のほか、保護司、弁理士、柔道整復士として活躍する。晩年は空手道指導を息子達にまかせ、神道、仏教、ヨガの真理を求めて禊と瞑想を日課とする。平成元年5月20日永眠。全日本空手道剛柔会、国際空手道剛柔会より、空手道拳聖の称号を受ける。